ソフトバンクが勝利の方程式の再編を検討していることが5日、分かった。8回を担う五十嵐亮太投手(35)が右ふくらはぎを痛め、開幕戦に間に合うか微妙な状況になった。佐藤投手コーチは「走れない状態で投げれば、もう1度やってしまう。いない者を当てにすれば、間に合わない時に困る」とセットアッパー不在の最悪の事態を想定した。

 守護神サファテにつなぐリリーフ陣は手薄だ。2年目の森や森福らはいるが、もう1、2枚ほしい。そこで浮上したのが育成契約のエディソン・バリオス投手(26)だ。「中継ぎでは一番速い球を投げる。コントロールも安定しているし1イニングだったら打たれない」と同コーチは高く評価する。すでに直球は150キロを計測しており、オープン戦初登板となった2月28日の楽天戦では2回を1安打無失点に抑えた。

 バリオスは過去に手術した右肘に不安があり、今後は連投できるかテストする方針だ。新戦力バンデンハークが出遅れているだけに、好投を続ければ再び支配下登録される可能性は高い。バリオスの他にも猛アピール中の左腕飯田も候補に挙がっている。

 ◆エディソン・バリオス 1988年10月11日、ベネズエラ生まれ。同国でプレー。11年に関西独立リーグ・神戸入り。同7月にソフトバンク入団。12年1月から育成契約。同6月に右肘再建術を受けた。13年7月末、支配下復帰。8月18日の日本ハム戦で初登板を先発勝利で飾った。今季から育成で再契約。通算5試合2勝1敗、防御率4・41。183センチ、82キロ。右投げ右打ち。