ソフトバンクの左腕飯田優也投手(24)がセットアッパー候補に躍り出た。5回に2番手で登板。先頭の吉田を140キロ直球で見逃し三振に仕留めるなど、2三振無安打で1イニングを完璧に封じた。「いい感じをつかむ前に終わった。投げ急いだ感じがあったが、結果的に抑えたのでよかった」。球威、制球ともに申し分なかったが、本人は決して満足していなかった。

 今季は練習試合とオープン戦の実戦4試合で7回14奪三振無失点。結果を出し続ける左腕に、工藤監督の評価もうなぎ上りだ。「すごくいいな、と思う。向かっていくので、バッターは怖い部分があると思う。五十嵐が遅れてしまうところがある。右なら、森が当てはめられる。飯田はその前を十分考えられるし、バリエーションはいくらでもある」。7、8回の重要な局面での起用を検討するほどになった。貴重な左腕の台頭で、投手力は確実にアップしそうだ。