中日OBで野球評論家の権藤博氏(76)が25日、ナゴヤドーム内の「ドラゴンズミュージアム」に与那嶺要氏(享年85)と自身の現役時のバットを寄贈した。

 巨人の伝説的外野手だった与那嶺氏が中日に移籍した61年に権藤氏はプロ入り。雲の上の存在にねだって新品のバットを譲り受け、今まで自宅に保管していた。同じメーカーが製作した自身のバットも関係者の要請で持ち込まれた。「私が持っているよりも皆さんに見ていただきたいと思って、届けに来ました。今度は私が新人で35勝したときの記念ボールも寄贈させてもらいたい」とにこやかに話した。