百戦錬磨の巨人杉内俊哉投手(34)が、中日大野に貫禄を見せつけた。直球が140キロを超える大野に対して、130キロ後半しか出ないが、回を重ねるごとにキレが増した。今季最長の7回を投げて2安打無失点と力勝ち。「3回ぐらいから真っすぐが走ってきた」。ホームベースをいっぱいに使った投球に納得の表情だった。
動揺は全くなかった。前回登板の21日の広島戦では、左手の中指がつるアクシデント。「初めての場所だよ」と不安はあったが、長年の経験をフルに使い、中6日できっちり調整してきた。3月31日の中日戦で福田に本塁打を浴びたこともあり「警戒しつつマウンドに上がった」と鋭く曲がる伝家の宝刀、スライダーを多投し、7回には空振り三振に封じ込めた。
9奪三振と完璧な投球内容に、原監督は「ここ数試合は若さがあふれている」とたたえた。杉内は「(9奪三振は)十分です。まだ余力はあった。完封、完投ができるようにしたい。もっと無駄球を減らしていかないと」と次戦を見据えた。12年の5月にノーヒットノーランを達成するなど“ミスターメイ”と呼ばれる男が、無傷の3連勝で得意な季節に入る。【細江純平】



