広島の黒田博樹投手(40)が毎回安打を浴びながら、7回を1失点に抑えた。

 1回に1死一、二塁とすると、3回にも連打で1死一、二塁。立ち上がりからピンチの連続だった。いずれも併殺で切り抜けるも、その後も走者を背負った。それでもスライダーを多めに使い、今季3度目の対戦となるヤクルト打線の目先を変えた。1点を失った7回も後続を断った。7回103球を投げて、9安打も1失点。粘りの投球がチームの劇的勝利を呼び込んだ。

 右足首の炎症から復帰2戦目で復活を印象づけた。「マウンドに上がれば結果が求められる。次、また頑張りたい」。黒田は試合後、早くも次回登板を見据えた。