ソフトバンク工藤公康監督(52)が変則日程を生かし、勝負の後半戦に備える。7月は球宴まで最大でも2連戦で余裕のある日程が組まれている。開幕からリリーフ陣の連投や球数を制限してきた指揮官だが、この期間は別だ。「(中継ぎの)登板間隔があまり空かないようにしないといけない。先発がいいピッチングをしていても、点差次第では代えることもある。先発の球数も少なくなれば、負担も減る」。先発陣には完投を求め、より長いイニングを任せてきたが、中継ぎ陣の適度な登板数を確保する考えだ。

 8月からは6連戦が中心で、夏場の体力消耗も激しくなる。「8月終わりからの1カ月がしんどい。出し切って、シーズンを終われるようにしたい」。6月は14勝5敗と好調で、貯金は「17」。首位を快走しているが、工藤監督に油断はない。「シーズンはまだ半分ぐらい。これからどこのチームも巻き返すことができる」。ラストスパートに向け、しっかりと態勢を整える。