声帯摘出を発表した音楽プロデューサーのつんく♂(46)が3日、東京ドームで行われたプロ野球楽天対日本ハムの試合前に、始球式を務め、見事なノーバン投球を披露した。

 今年4月4日、母校近大の入学式で摘出を発表して以来、初めて公の場に姿を現した。

 投球後、所属事務所を通じてコメントを発表した。「本日18時 私 東京ドームのマウンドにて楽天 vs 日本ハムの試合の始球式をさせて頂きました!」と報告。「マウンドからボールを投げたのは何年ぶりでょうか…とっても楽しい時間でした。たった1球ですが、気持ちよかったです!」とつづった。

 「今回、楽天の三木谷さんにお声がけ頂き、こうやって貴重な経験をさせて頂く事が出来たこと、心より感謝しております! 突き抜けるようなかっこいい新曲が2、3曲作れちゃいそうなそんな気分です! しかし、球はボール球でしたが、それでも、ノーバウンドで届きましたね。 よかった~ さて、本日のゲームを楽しませていただきます!」としている。

 つんく♂にとっては、約18年ぶりの大役だった。1997年4月8日には、大阪ドーム初の公式戦となった近鉄対ロッテ戦で始球式を務めていた。04年、楽天の創設時の応援歌にもなったモーニング娘。のシングル「THE マンパワー!!!」(05年1月発売)を制作するなど、以前から同球団と縁が深い。三木谷氏が、近大入学式でのつんく♂の振る舞いやメッセージに感銘を受け「その強い思い、力強さを世界中の人に見てもらいたい」という思いから、始球式のオファーに至ったという。