西武が泥沼の9連敗で、ついに今季初の借金生活に突入した。ロッテ投手陣の前に散発2安打で0封負け。3連戦の得点は合計2点のみと打撃不振が深刻だ。田辺徳雄監督(49)は「やっぱり点が取れない。連敗の中、どうにかしようというのが空回りしたのかな」と嘆いた。

 てこ入れも奏功しなかった。悩めるポイントゲッター浅村を、3番から6番に降格。「気楽に振れるように」という意図だったが快音は戻らず、3連戦無安打に終わった。1回1死三塁の先制機は栗山、中村の3、4番が凡退。クリーンアップが機能しないまま、3回、5回、6回と得点圏に走者を進めてもホームは遠かった。

 開幕5連勝でスタートした今季、後半戦はいまだ白星なし。一時は11あった貯金も4年ぶりの9連敗でマイナスになり、4位ロッテとゲーム差がなくなった。

 今日31日からは首位ソフトバンク戦。「2倍、3倍のパワーで向かっていかないと打開できない。何とか力を振り絞りたい」と指揮官。なりふり構ってはいられない。【鎌田良美】