阪神鳥谷敬内野手(34)が節目の一戦で、チームを競り勝ちに導いた。この日も当たり前のように9イニングを守り抜き、535試合連続フルイニング出場でプロ野球歴代5位の愛甲猛に並んだ。

 1-1の6回無死一塁で右翼線二塁打を放つと、そのまま同点で迎えた8回2死から右中間二塁打を記録。チームが苦しむ中日バルデスからチーム唯一の複数安打。坂、福留の連続タイムリーを呼び込んだ。

 「点になれば、どんな形でもいい。若い選手が活躍してくれるのはチームにとってもいいことだと思います」。キャプテンらしく、自身のマルチ安打よりもチームの4連勝に価値を見いだした。

 今季も右脇腹負傷、死球からの背中負傷とアクシデントに見舞われながら、一切の言い訳を排除して淡々とフルイニング出場を続けている。走攻守で不動の要。V奪回を成し遂げるまで、当然のように休まず突っ走るつもりだ。

 ▼鳥谷が連続フルイニング出場を535試合に伸ばし、プロ野球5位の愛甲猛(ロッテ)に並んだ。鳥谷は既に、遊撃手としての連続試合全イニング出場の日本記録を更新中。このまま出場を続ければ、今季142試合目に4位の松井秀喜(巨人)574試合と並ぶ。なお鳥谷は、過去にフルイニング出場を5度記録(06、08、12~14年)。今季も継続して6度に伸ばせば、松井秀と並びプロ野球2位となる(最多は金本知憲10度)。