今日1日から阪神は4位広島を甲子園に迎えての3連戦。打線ではマット・マートン外野手(33)が逆襲のHランプをともしてみせる。

 打のキーマンはマートンだ。ジョンソン、前田と天敵撃ちで、1週間前に広島の地でやられた苦い思いを聖地で拭い去る。

 「とても大事な試合になると思う。(ジョンソンも前田も)コーナーにうまく投げ分けてくる。尊敬すべき投手だよ」

 チームはジョンソンに前回対戦の8月26日に8回無得点、前田には翌27日に8回無得点で連敗を喫した。中でもジョンソンには25イニング連続無得点中。自身も今季10打数無安打と完全に封じられている。ただ、攻略の糸口をつかんでいないわけではない。「選球眼が大事になってくる」と好球必打で臨む。

 通算1000安打達成にも残り1本に迫っている。

 「チームが勝つことが、より大事。僕はそのために仕事をするだけだよ。チームが勝ったときに記録が達成されればうれしいね」

 ゴメス、上本らも抑え込まれている鯉の2枚看板。広島戦打率3割6分8厘の背番号9が先頭に立って打開する。

 ◆8月26日 鯉に6・5ゲーム差をつけて臨んだ一戦で、2-4の敗戦。広島先発ジョンソンに対し、7安打3四球と出塁するが、8回を無得点に抑え込まれた。ジョンソンには25イニング連続で0行進を続けられ、対戦防御率は0・67と大の苦手にしている。

 ◆8月27日 前田-中崎のリレーに封じられ、0-2の完封負け。この連敗で広島とは、4・5差に接近された。前田とは今季初顔合わせで8回無失点の好投を演じられた。虎打線は前田に対し、単打のみの4安打。前田とは通算29度の対戦で8勝15敗、そのうち得点なしは10度もある。