阪神の先発藤浪晋太郎投手(21)が、3年目で自己最高となる12勝目を挙げ、最多勝争いでもリーグトップに躍り出た。

 今季9度目の2桁奪三振も記録。5回2死一、三塁で4番シアーホルツをこの日3度目の空振り三振に仕留め、早々に10個目の三振をゲットした。

 阪神におけるシーズン9度以上の2桁奪三振は、71年江夏(11度)以来、44年ぶりの快挙。プロ野球全体でも11年のダルビッシュ(日本ハム=14度)田中(楽天=10度)以来、4年ぶりとなった。

 藤浪はプロ入りワーストの9四球を与えながらも、7回を投げて2安打12奪三振1失点と粘投。1点リードの7回2死二、三塁では、5番田中へ投じたこの日の147球目が152キロを計測。空振り三振を取るとガッツポーズを作ってマウンドを降りた。

 それでも「7回1失点という結果だけを見れば良かったのですが、無駄なボール球、無駄な四球があまりにも多すぎました」と投球内容に満足はなかった。