DeNA須田幸太投手(29)が自身プロ初セーブをマークした。1点差に迫られた9回1死一、三塁で4番手としてマウンドに上がった。絶体絶命のピンチだったが、代打アンダーソンを空振り三振、堂上を中飛に仕留め、リードを守ったまま試合を締めくくった。内角をどんどん突く気迫満点の投球でチームの連敗を2で止めた。

 守護神の山崎康が蓄積疲労のため登板を見送った中で5年目右腕が意地を見せた。「初めから(山崎)ヤスを休ませるのはチームの方針で決まっていた。9回、もしかしたらあるかなという気持ちでブルペン待機していた。自分の力を120%出すことだけを考えていた」と満足そうに振り返った。

 連日の接戦に中畑清監督(61)も「すごい野球だった。毎日、毎日、ようやりますわ。徳俵の厳しい状況で須田がやってくれた」。セットアッパーのエレラもブルペンでの投球練習中に右肩に違和感を訴え、登板を回避していただけに、救世主を働きが際立った。