右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷でリハビリ中の阪神西岡剛内野手(31)が17日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰することが11日、決定的となった。これまで実戦復帰の時期について明言を避けてきたが、鳴尾浜でのトレーニング後に「17日に出るよ」と方向性を示した。5月22日DeNA戦(横浜)で右肘を痛めてから、約4カ月が経過。まずは左打席限定で打席に立ち、実戦での対応力を戻していく。

 この日はフリー打撃を左打席のみで行い、28スイング。もう少しで柵越えの打球を披露するなど状態を上げてきた。これまでも古屋2軍監督が「本人が行けると言えば、ゲームで使うのはやぶさかではないよ」と話しており、首脳陣との話し合いによって17日の復帰を決めた模様だ。

 患部の状態は良好で、キャッチボールも塁間を低い軌道で投げられるようになってきた。仲野2軍トレーナーも「徐々にというところ。もう1段階上を目指してやっていくところです」と説明した。

 今日12日、明日13日のシート打撃には参加しない予定で、自分のペースで実戦に照準を合わせる。和田監督からは「いい状態になって1日でも早く戻ってきてくれれば」と期待を受ける。優勝争いを繰り広げる1軍の裏側で、西岡が加勢への第1歩を刻む。