工藤ホークスがパ・リーグ史上最速優勝を飾った。

 マジック1としたソフトバンクが西武戦に快勝して、リーグ連覇。就任1年目の工藤公康監督(52)が、常勝軍団を率いる重圧をはねのけ、リーグ史上もっとも早く優勝を決めた。

 1回に内川聖一内野手(33)の中前への適時打で先制すると、4回には松田宣浩内野手(32)と続く長谷川勇也外野手(30)が2者連続ホームラン。6回には勝負を決定づける2点を奪った。

 大舞台で先発した武田翔太投手(22)が、7回を1失点に抑える好投を見せて12勝目をマーク。優勝決定に貢献した。最後は絶対的守護神のデニス・サファテ投手(34)が9回を無失点。投打にわたり、今季を象徴する強さを見せつけた。

 工藤監督は9度宙を舞い、試合後の優勝監督インタビューで「(胴上げは)最高でした。地元福岡のファンの前で優勝できてうれしいし、心のどこかでホッとしています。努力を重ねていた選手のおかげ。1年目から頑張れという(ファンからの)言葉を勇気となって優勝できました。福岡に恩返しができて、こんな幸せな人間はいません」と笑みを浮かべた。