楽天の次期監督に梨田昌孝氏(62=日刊スポーツ評論家)が決定した。星野仙一副会長(68)から正式に就任要請され、受諾したことが9月30日、分かった。梨田氏は監督通算645勝を記録。近鉄、日本ハムでリーグ優勝に導いた。現役時代も通じて、果たせていない日本一へ、5年ぶりに監督復帰する。

 梨田氏が低迷する楽天を立て直す。この日、同副会長から電話で正式オファーを受けた梨田氏は「ぼくでいいんですか? と話したら『早くから決めていた。お前しかいない』と言われた。断る理由はない。この年になってもう1度チャンスをもらった。お役に立ちたい」と快諾した。

 2年前は星野監督で日本一を遂げたが、翌14年からは下位転落。梨田氏は「主力に故障者が続出し、先発投手がそろわず、長打力も不足した。投打のバランスを欠いたが、もう少し得点できるチームだと思う」と分析。若手の底上げも含めて低迷脱出をはかる。

 選手、監督生活で果たせなかった日本一の夢。梨田氏は「どこにいっても野球は野球。レベルの高いパ・リーグだが、東北のファンとともに一暴れしたい」と意気込んだ。また1軍打撃コーチに、ヤクルト池山隆寛2軍野手総合コーチ(49)を招くことも明らかになった。