日本ハムのルーキー浅間大基外野手(19)が3日、数奇な縁に発奮した。小学6年生の時にヤクルトジュニアに所属した高卒新人は、前日2日のヤクルトのリーグ制覇に歓喜。真中監督とは都内にある実家も近所でセ界王者とのつながりは深い。日本シリーズでの対戦へ思いをはせながら、まずはクライマックスシリーズ(CS)で下克上の切り札になることを目指す。

 CS突破のキーマンになりそうなルーキーは、心が高ぶっていた。今日4日からのロッテ2連戦(QVCマリン)に備え、空路移動前の新千歳空港。はにかみながら本音が出た。「ちょっと、うれしかったですね。14年ぶりですから」。話題はヤクルトのセ・リーグ制覇。東京・新宿区出身。幼少期は神宮球場の外野席で、東京音頭に合わせて傘を上下に揺らした名物応援もしたことがある。前夜は優勝の瞬間を見ることはできなかったがニュースで確認。「好きな球団」のVに人知れず喜んでいた。

 野球人生の中でヤクルトの存在は大きい。小学6年生だった08年はヤクルトジュニアに所属。札幌ドームで行われたNPB12球団ジュニアトーナメントに出場した。真中監督とは、面識はないが実家が近所。同監督の長男で1学年下の丈(たける)君とは少年野球で何度も対戦経験がある。「話したことはないけど、真中さんの息子さんということは知っていました」。自身初のポストシーズン出場へ、縁深い球団から大きな発奮材料を手にした。

 9月13日に再昇格後は攻守で存在感を放つ。同23日ソフトバンク戦で初のサヨナラ打を放ち、外野守備では補殺も記録。目指すCSでの下克上の主役を張れる実力は十分ある。「まずは自分のやれることやりたい」と、CSのメンバー入りすれば、その先にあこがれたチームとの日本シリーズの可能性もある。「プロでは短期決戦も初めて。高校のトーナメントのような、負けたら終わりの気持ちでやりたい」。夢の頂上決戦へ高卒新人の闘争心に火が付いた。【木下大輔】