巨人原辰徳監督(57)が5日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、渡辺恒雄最高顧問(89)と白石興二郎オーナー(69)にシーズン報告を行った。会談は約1時間で、今季で2年契約が終了する自身の去就についての話題は出なかった。原監督は会談後、「皆さんが何を聞きたいか察しはつきますが、その(去就の)話は全く出ませんでした。報告と今後の戦い、強化、伸ばす部分の話です」と話した。

 原監督は、現時点で正式な続投要請を受けていない。契約が終了する過去のケースでは、いずれも9月中に球団の方針を伝えられている。10月に入ってのトップ会談でも話題に上がらない今回のケースは珍しく、契約を満了して退任する可能性も十分にある。

 会談では、惜しくもリーグ4連覇を逃した原因として、打線の不振が挙がった。「中心選手の名前出たりしながら」、チームの目指すべき方針についても意見を交換した。球団トップの両氏からは「終盤によく粘って、たくさんのファンの方に来ていただいた。結果は残念だったが、勝負はこれから」と激励を受けた。