日本ハム大谷翔平投手(21)が、いぶし銀の「景品」をゲットし、エースの品格向上を誓った。2軍の千葉・鎌ケ谷での秋季練習第2クール2日目の21日、ブルペン入りせず軽めのメニューを消化。仰天告白したのは、今季の中田との約束達成でもらえる、ご褒美だ。

 ノルマを15勝に設定されてクリア。先輩からご褒美をプレゼントしてもらえるが、おねだりしたのは万年筆だという。「最近、書くということが減ってきているので、ちゃんとしたモノがあれば書くようになる」。現代っ子離れした発想で、決めた。

 チーム内でも屈指の「読書男子」が、大谷だ。日記を付けており、読破した本の一節なども書き留めておくそう。「基本的に、あんまり頭が良くないので読んだ内容や、大事なことを書いている」。現在も入浴しながら小説など読書に、いそしんでいるという。金言をメモするツールが、万年筆。「自分で買わないもの」ということで、中田にリクエスト。今オフ中には“納品”される見込みだ。

 昨季は中田の設定基準を満たせなかったが今季は、リベンジした。金額は「高いと思います」と含み笑い。素朴な大谷らしさ満点のアナログな逸品で、人間形成の向上に努めていく。【高山通史】