日本ハムが来季から日本球界では異例のベンチコーチを新設する。急ピッチで最終調整を進めている組閣の一部を23日、発表。厚沢和幸1軍投手コーチ(43)が配置転換され、就任する。大リーグではヘッドコーチ格で、ベンチコーチを配置。日本ハム元監督のトレイ・ヒルマン氏(52)は今季、アストロズで同職を務めている。同様に戦術面など全般で栗山監督をサポートする役割となりそうだ。

 厚沢コーチはチーフスコアラー経験もあり、今季まで投手起用のかじ取りを最前線で行っていた。栗山監督も絶大な信頼を置いている1人で、来季以降は参謀として支えることになりそうだ。指揮官は「全般的な話をしていきたい。オレに文句を言う人が、近くにいないといけない」と歓迎。来季はヘッドコーチを廃止するだけに、厚沢コーチは重責となる。

 ほか1軍の打撃コーチに、2軍で同職の城石憲之コーチ(42)と金子誠チーム統轄本部特命コーチ(39)が就任。林孝哉1軍打撃コーチ(42)が2軍へ回る。1軍の紺田敏正(35)と2軍の川名慎一(45)の両外野守備走塁コーチを1、2軍で入れ替えも行う。捕手コーチ兼打撃コーチ補佐にOB高橋信二氏(37)が就任することも発表され、28日開始の秋季キャンプ(沖縄・国頭村)で始動する。