西武高橋光成投手(18)が22日、エース岸の自主トレに参加することになった。経験、実績で抜きんでた先輩右腕からトレーニング法、投球論などを学ぶ格好のチャンスになる。場所は国内(非公表)で、落ち着いた環境でプロ2年目の飛躍への下地作りに励む。

 高橋光が来季に向けて行動に移した。エースの懐に飛び込むことを決め、同じ釜の飯を食すことをお願いした。「岸さんから、いろいろ学びたいと思いました。同じ時間を過ごす中で来年に向けてレベルアップがしたいです」。快諾を受け、実現する運びとなった。

 岸は多くを語るタイプではないが、後輩の面倒見もよく、高橋光にも期待をかけている。シーズン中にはルーキーに頼まれてグラブを譲った。「昨年のだから」と淡々としていたが、同5月のロッテ戦でノーヒットノーランを達成していた時に使用したもの。高橋光は感激し、自室の部屋に大事に飾っている。

 自主トレには侍ジャパンの牧田も同行する。投球スタイルは異なるがWBC、プレミア12を戦い抜き、日本代表としての経験値は高い。同世代で1歳上の楽天松井裕が代表で戦う姿に「2年目で選ばれて、試合で投げているのはすごい。自分も日本代表のマウンドに立てるよう」と、近未来の目標を持ち始めた。牧田と共有する時間もステップアップへの財産になる。

 今季は高卒ルーキーで5勝を挙げ、2年目への期待値も膨らむ。「今年以上の成績を残すことは当然」。大黒柱から吸収して高みへ登る。