広島黒田博樹投手(40)が、去就の結論を再来週に出す意向を明かした。

 シーズン終了後の10月15日に、今後のことを明言しないまま、家族が住むロサンゼルスへ渡米。この日、広島市内で行われたバッテリー会ゴルフに参加し、現役続行か引退か、注目される動向について「自分としては考えることは考えた」と明かした。方針は固まりつつあるようで、渡米後も電話で連絡を取り合っていた鈴木球団本部長と対面交渉で結論を伝える考えだ。

 ヤンキースへ移籍した12年から複数年契約を断り、単年契約で勝負する道を選んできた。「目の前の試合が最後だと思って投げてきた」と、以降はいずれも単年契約。激闘のシーズンを終えたオフに、自身の未来を決めるのが黒田のスタイルだ。

 今季終了後には「続けるにしても覚悟が必要」と話していたが、今は「一番は戦力にならないとダメだと思う。いくらやりたいと思っても、戦力になっていなかったら、僕はやるべきではないと思う。それは最低条件」と話した。球団は11勝だけでなく、プロとしての姿勢を高く評価。来季も必要不可欠な戦力と訴えている。来週末にはポスティング制度による米国移籍を希望する前田の結論が出る。その翌週に答えを出す黒田の決断が注目される。