日本ハム武田久投手(37)が、年俸アップの若手に忠告した。4日、大阪市内で行われたアンバサダー契約するミズノ社のミーティングに出席。集まった12球団の選手を横目に、今年で37歳のベテランとして心配事があった。「みんな、ちゃんと払えていると思うけど」。この日で全選手の契約更改交渉1回目が終了。推定1億円増の大谷をはじめ、近藤ら若手を中心に大幅増となり、気になっていたのが、伴って変動する税金の支払額。過去の自分を振り返り、アドバイスを送った。

 大変動にも動じない土台を築いていた。13年に2億4000万円(金額は推定)に到達も、昨年は球団史上最大の1億6000万円の減給となる8000万円で更改。来季はさらにダウンし1800万円プラス出来高払い(金額は推定)で大幅な増減を味わったが、慌てふためくことはないという。「オレはプロに入った時に会計士の方に、いろいろ教えてもらったから。若い子も会計士をつけて、ちゃんとやっているのかな」。会計士の助言を元に、あらかじめ納税分を別に管理し続けている。「正直、引退しても税金は払えるからね」。持論から導き出した「プロの心得」を、後輩に贈った。【田中彩友美】