中日平田良介外野手(27)が8日、名古屋市内で契約交渉を行ったが、2年連続で1度目を保留した。今季4700万円から来季7000万円程度へのアップ提示に納得できず「希望とまあまあの開きがあった。この2年の上がり幅とかを考えたら少ないんじゃないかと」と語った。

 「キャプテンの仕事は始まっている」と平田。納得できない理由の1つはもちろん、主力で130試合に出場した成績面とのギャップ。自分とほぼ同額から倍増した日本ハム中島(15年4000万円→16年8000万円)を例に挙げた。

 強調したい部分はほかにもある。「今は(アマが)中日に喜んで入ってきてくれる状況じゃないのかなと思う。やれば給料が上がる球団なんだと思ってほしい」。プロ候補生や、他球団の選手、もちろん自軍選手にも魅力的に映る球団にしてほしい願いがある。

 来季はキャプテンに就任するが年俸には加味されないことや、チーム順位によって大きく変動する増率についても、争点の1つになりそう。今オフ、チーム初の保留となり、他の日本人選手は全員契約更改を終えたことから、1人だけ未更改。責任を背負う覚悟があるだけに、納得しないまま来季を迎えることはできない。「納得いくまで話し合っていきたい。年越しも構わないと思う」とも話した。球団は上積みには否定的。昨年は2度目でサインしたが、難航する可能性が出てきた。(金額は推定)【柏原誠】