阪神藤浪晋太郎投手(21)が9日、「金本指令」に応じる19勝の誓いだ。毎日放送ラジオの「MBSベースボールパーク みんなでホームイン!」に生出演。金本監督の伝言メッセージが流れると、背筋を伸ばして聞き入った。

 金本監督 (来年のノルマは)19。背番号じゃないぞ。分かるよな。19勝しなさい。お前ならできる。経験も積んだと思う。来年は4年目。大黒柱になってください。期待しています!

 声の出演だけでもNOと言えないド迫力。だが藤浪も「プレッシャーかかりますね」と苦笑いしながら、まったくひるまなかった。

 藤浪 監督に数字で言われるのは初めてです。でもそれだけ期待していただいているということ。勝ち数は運や巡り合わせもありますが、それぐらい勝てるように努力して頑張りたい。

 19勝以上はセ・リーグでは03年阪神井川慶(20勝)が最後。右腕では99年の巨人上原浩治(20勝)以来出ておらず、阪神では79年小林繁(22勝)以来、36年間も未到の領域。だがここでゲストの藪恵壹氏が「今季の藤浪は14勝7敗ですが、先発したチームの勝敗は19勝9敗です」とフォロー。藤浪も力強くうなずいた。

 藤浪 長いイニングを少ない点で抑えると勝つ要素が増える。(重視する)イニングを伸ばして、防御率を良くすれば、自然と19という数字に近づくと思う。

 今季の199回&防御率2・86を上回れば、ノルマ達成が見えてくる。肉体も金本式トレーニングで改造中で、投球を進化させる自信もある。監督には19勝のご褒美も聞いておいた方がよさそうだ。【松井清員】