日本ハム大谷翔平投手(21)が、オフの体づくりも「二刀流」で取り組んでいることを明かした。10日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で、来年3月以降に掲載される、本社グループの広告撮影を行った。イメージキャラクターに起用されるのは今年に続き2年連続で、今回のテーマは「アスリートの食」。大谷は「(栄養学を)いろいろ勉強したり、聞いたりしています。必要なものとそうじゃないものを理解して、それがどう(体づくりに)つながっているのか」と、栄養士も“兼務”し、来季へ向けて肉体を作り上げている。

 発せられた言葉が、知識の豊富さを物語る。日々、トレーニングに励む大谷だが「トレーニングが100%体に反映されるわけじゃないんです。(効果は)30~40%しか出ない。そこを食事で1%でも上げられれば」。具体的な数値を示し、食事の時間も重要であると認識している。

 独学に加え、「難しい分野になればなるほど、専門家に聞いた方がいい」と、周囲から知識を吸収している。球団の栄養士のほか、アドバイザリー契約を結ぶ「ザバス」の関係者らに質問しているという。

 苦手なトマトに関しては「バイキングであっても取らない。できれば食べたくない」と克服はできていないが、「必ずそこ(トマト)から取らなければいけないわけじゃない」。同じ栄養素を他の食材から摂取するなど工夫している。「一生懸命やったトレーニングなのに、成果が出ないともったいないこと」。肉体も頭脳も、超一流へと成長を続けている。【本間翼】