日本ハムが、来年2月の米アリゾナ州ピオリアでのキャンプで即戦力の新人左腕の「適性試験」を検討していることが26日、分かった。対象は、ドラフト1位上原健太投手(21=明大)と2位加藤貴之投手(23=新日鉄住金かずさマジック)の2人。ともに先発と中継ぎの両面の可能性があり、1軍主体のメンバーに同行させて見極める方針だ。

 期待の抜てきになる。来年1月の新人合同自主トレを故障などなく、順調に消化すれば米キャンプの切符を与える方針。2月中旬までの滞在期間中に紅白戦2戦、韓国球団との練習試合3試合を予定。

 計5戦の実戦で、上原と加藤に登板機会を設けて、チームにフィットする役割を定めるのが狙い。栗山監督の意向も踏まえての措置となる。

 来季1軍での登用を見込み、早急に起用法の判断材料を得るための戦略。投手陣の台所事情で近年、懸案事項が左腕。昨季1軍で機能したのは先発は吉川、中継ぎは宮西と石井。絶対的な存在がいないだけに、高く評価している上原と加藤の力量をチェックし、その上で配置の方向性を出す。ルーキー・コンビが、開幕1軍をかけたアメリカンドリームをかなえにいく。