日本ハム大谷翔平投手(21)が、レジェンドから「長寿」の太鼓判を押された。14日、千葉・鎌ケ谷で、昨季限りで現役引退した前中日山本昌広氏(50)との番組「大谷翔平スペシャル~山本昌と世代を超えたエース対談~」(BSスカパー!、2月15日午後9時)の収録に臨んだ。肩の丈夫さと継続できる力は、長い現役生活につながると絶賛され、山本氏が果たしたプロ野球史上初の50歳登板も超えられると背中を押された。

 大谷の非凡な才能に、長寿の要素が備わっていた。レジェンド山本氏との共演。史上初の50歳登板などで名を刻んだ大先輩から、太鼓判を押された。大谷は「僕はまだプロで(年数を)やっていないですし、それだけ長くやる秘訣(ひけつ)や理由があると思う。すごく勉強になりました」。貴重な金言を、胸に刻んだ。

 共通点があった。対談で、大谷が立ち上がり、肩甲骨の柔らかさを披露。山本氏は思わず「過去に見たことがない」と驚いた。水泳などで培われた柔軟な肩回りは、長寿の秘訣だった。プロ3年目を終え、肩の故障はゼロ。「まだ21(歳)なので、やり方次第でどう転ぶかわからない。肩は重傷になるので気をつけてやっていきたい」と、ストレッチなどの積み重ねで強化された。山本氏も29年の現役生活で肩を痛めた記憶はないという。丈夫な肩が、選手生活を支えていた。

 心の強さも、長寿への条件だった。山本氏はアマチュア時代から毎日、手首のトレーニングを続けてきた。経験をもとに、継続する力の重要性を説かれた。大谷は「僕も続けていることはありますが…。ここでは言いません」と詳細は伏せたが、同様の取り組みを行っていることを明かした。賛否がある投打「二刀流」挑戦は、強い信念を持つからこそ。山本氏も共感し「本人に意思があるなら、いつまでもやってほしい。信じてやっていくことが大事」と背中を押した。

 野球人生を全うした山本氏からは、最後に願いを託された。「50過ぎまで(ボールを)ほおって、僕の記録を破ってもらいたい」。レジェンド超えへ。大谷も偉大な目標を見据えた。「長くやれるほうが、選手として素晴らしいと思う」。先人を追いかけるように、プロ野球人生を長く走り続ける。【田中彩友美】