スピードスターのオコエが、走らずに「アカン!」をもらった。楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が16日、国内プロとの初対戦となる阪神戦に「7番中堅」で先発。連続三振後の第3打席は、内角直球に詰まらされ、捕手の前に小飛球が飛んだ。捕手は落球したが、オコエはバッターボックスから動かず、捕ゴロになった。

 全力疾走をしていたら、微妙なタイミングのプレー。「インコース高めで差し込まれて、どこにボールが飛んだか分かりませんでした。気付いたらフェアゾーンだった。反省しないといけないです」と悔やんだ。梨田監督は「どこに飛んだか分からなかったのでしょう。ただ走らなアカン。分かった瞬間にスタートしないと。ベンチから走れと“お声”が掛かったのに、遅いよね」と注意した。

 自慢の守備では、8回1死二塁から頭上を越える打球(三塁打)に、1度正面を向いて、捕球の姿勢を見せるトリックプレーにチャレンジ。ただ打球がライナー性で速く、走者を食い止めることができずに「あまり意味がなかった」と言った。ミスの後の第4打席では2死二、三塁から2点適時中前打を放ったが、この日は反省の言葉ばかり。国内球団との初対戦に「プロは本当にクイックが速い。タイミングを取るのが難しい」と、新たな課題も感じていた。【前田祐輔】