来年3月にWBCを控える今年の「侍ジャパン」初戦、3月5、6日に行われる日本代表-台湾戦が、強化試合としては初の満員確実な状況であることが25日、分かった。5日ナゴヤドーム(午後7時開始)の約3万8000枚、6日京セラドーム大阪(午後6時30分開始)の約3万3000枚とも、前売り時点で完売間近の“爆売れ”。両日とも当日券販売を行わない可能性が高まっている。

 侍ジャパンのチケットが売り切れるのは当然と感じるかもしれないが、公式戦以外は苦戦が続いていた。強化試合では、スター選手がそろいにくい環境もあり、昨年3月の欧州選抜戦は、東京ドームで2万3122人(2戦目)の入りと空席が目立った。13年のWBC以降、強化試合は5試合行ったが満員はなし。NPBエンタープライズの今村司社長は「WBCを1年後に控えて、国民の皆さんの関心も高まっていると思います」と説明した。

 日本ハム大谷、阪神藤浪らの招集は見送ったが、4番を争う日本ハム中田、DeNA筒香、さらには各球団のエース級がそろう。来春WBCで世界一奪還を目指す小久保ジャパンが、超満員の球場から16年のスタートを切る。