中日は4日、改修が終わった本拠地ナゴヤドームで初めて練習を行った。計20カ所以上の新設・改修の総工費は数億円。大リニューアルで硬かった外野フェンスのラバーはクッション性が高くなった。打球の跳ね返りが弱まったという指摘も出た半面、外野手は思いきったプレーができる。

 昨年まではちゅうちょしていた外野フェンスギリギリの打球も大胆に追える。中堅大島は「ぶつかってもケガをしにくくなるので打球を思い切って追える」と長所を生かし守備もリニューアルする。英智コーチも「前はぶつかってケガをした選手もいた。そういった面では良かったと思う」。ジャンピングキャッチなどスーパープレー連発に期待もかかる。

 昨年はビジターで24勝46敗と大きく負け越したが、ホームは勝ち越し。谷繁監督が掲げる「守り勝つ野球」を体現するために、地の利を生かすことも必要だ。英智コーチは「オープン戦をして見ていかないといけない。そのときそのときで対応ですね」。シーズン開幕まで、ナゴヤドームでは9試合のオープン戦がある。実戦で対策も練っていく。【宮崎えり子】