阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)に、福留による守備超変革のメスが入った。外野ノック後に約5分間のアドバイス。昨年を含め、過去にゴールデングラブ賞を5度獲得している名手から、身ぶり手ぶりの指導を受けた。

 「基礎の基礎ですね。グラブが固まっちゃわないで、普通にシンプルに捕るということです。肘を空きすぎず、付けすぎずということです」

 具体的には捕球姿勢について指導を受けたようだ。指導した福留先生は「知らん。(指導)したかなあ。覚えてねえや」と詳細を語らなかったが、同じく教授した中村外野守備走塁コーチが「左脇が空きすぎる。捕る位置が近くなって、近いと送球が遅くなってしまう」と飛球を捕球する際にグラブを横にして捕る高山の弱点を明かした。グラブを横にすると目線にかぶり、飛球が見えなくなり胸の位置で構えてしまう。胸で捕ると、トップの位置まで遠くなるため、送球が遅くなるということだ。指摘された高山は、フリー打撃を終えると左翼守備に就き、グラブを縦にしてのフライ捕球を繰り返し行った。

 今日12日の日本ハム戦にも先発出場予定。自慢の打撃ではオープン戦6試合連続安打を放っているが、超変革した守備でもアピールする。