中日の4年目、若松駿太投手(21)が113球の力投実らず、今季初黒星を喫した。先制点をもらった直後の1-0の1回1死一、二塁から警戒していたルナとエルドレッドの助っ人2人に連続適時打を浴び、逆転された。さらに6回にはエルドレッドに2号ソロ。「先制してもらった後だったのでダメ。その後は低く低くいった。(本塁打は)甘かった」と反省の言葉を並べた。チームは連敗で勝率5割に逆戻りした。

 開幕から2戦2勝の無傷でこの日を迎えた。週の頭を任される若き右腕は1人で投げきった。失点したイニング以外は広島打線をテンポよく抑えていった。味方の援護を待ったが、初回の1点のみ。5回以降は全て3者凡退とつながらなかった。若松は「勝たないと意味がないので。次は勝ちます」。谷繁監督は「初回は何とか2点で抑えてくれた。欲を言えばエルドレッドの入り。でもよく投げてくれました」と評価した。

 昨年2桁勝利を挙げ、今季プロ初の開幕ローテ入り。本拠地ナゴヤドームの開幕の先発を任されるなど、首脳陣からの期待は大きい。完投負けに終わったが、次戦に生かす。チームの柱への階段を上る。【宮崎えり子】