今日11日の巨人戦で、阪神ランディ・メッセンジャー投手(34)がリーグ単独トップの5勝目を狙う。村山実さんばりに巨人に立ちはだかる大黒柱にメジャーの超名門ヤンキースが強い関心を寄せていることが、分かった。昨オフ、1年契約を結んだ来日7年目。今季も活躍してほしいけど快投連発で注目度が増してもファンは困っちゃう!?

 猛虎にとっては由々しき事態だ。大黒柱メッセンジャーが、世界に名だたる超名門球団ヤンキースから強い関心を寄せられていることが判明した。ヤンキース関係者は、メッセンジャーが先発した5日中日戦のナゴヤドームも極秘視察。7回3安打無失点の快投を目に焼きつけていた。

 メッセンジャーは現在、戦後では阪神歴代助っ人最長に並ぶ在籍7年目。2年契約を終えた昨オフ、新たに1年契約を結んだ。昨季までの6年間で171試合に先発し61勝54敗、防御率3・05。今季も2年連続3度目の開幕投手を務めた。大きな故障と無縁で中4日先発もいとわず毎年のように200イニング前後を投げる。そんなスタイルが本場でも高評価されているようだ。

 ヤンキースは長年先発陣の大黒柱を務めた左腕サバシアがここ数年、足の故障やアルコール依存症などの影響で不調続き。今季も5月に入って左鼠径(そけい)部の張りを訴え、故障者リスト入りした。現在は田中にかかる負担が大きくなっている状況。34歳とはいえ、まだ力に衰えが見られないタテジマの巨漢に興味を抱くのは自然の流れといえるかもしれない。

 助っ人右腕は阪神に強い愛着を持っているとはいえ、相手はメジャー屈指の超名門球団だ。今季終了後に太平洋をまたいだ争奪戦が起こる可能性は否定できない。メジャーも注目の右腕は今日11日、村山実デーの巨人戦に先発する。甲子園室内練習場ではショートダッシュなどで調整。「自分をコントロールして、気持ちを高ぶらせすぎないように投げたいね」と静かに闘志を燃やした。今季は巨人戦2試合に先発して1勝0敗、防御率2・40。前回登板に続いて2度目のコンビを組む捕手原口に向けて「もし助けが必要なら手助けする。思い切ってやってほしい」とエールを送る余裕もあった。

 巨人戦の後は中5日で17日中日戦に回ることが確実だ。快投を連発すれば米国からの注目度がさらに増す可能性が大。虎党からすれば、誇らしいけどちょっと心配といったところか。