日本ハム「平成のON」がそろい踏みで、首位たたきだ。右の股関節を痛めている中田翔内野手(27)が、今日17日ソフトバンク戦(北九州)で一塁守備に復帰する見込みとなった。16日、主砲は新千歳空港から移動。ここ2試合は負傷を考慮して指名打者(DH)として出場も、守備に就くことで野手出場4戦連発中の大谷翔平投手(21)との併用が可能だ。当日の状態を確認してからになるが、栗山監督も起用を示唆。宿敵を倒しに行く。

 強行出場も辞さない。中田には4番のプライドがある。13日西武戦で右の股関節を負傷後、DHでの出場が続いた。今日17日からのソフトバンク3連戦では、大谷が野手出場する。DHを後輩に譲れば、出場するには一塁守備に就かなくてはならない。負傷から3日。万全からは遠いが、覚悟はある。「自分の状態は考えながら、やっていないので」。グラウンドに立てば、言い訳はしない。与えられた役割を全うする準備は出来ている。

 前日15日までの2試合は、手負いの中で結果を残した。2戦で8打数5安打4打点。主砲の使命感を体現した。栗山監督も「翔には無理をさせているけど、代わりはいないんだ。出来ると思って前に進む」と、基本線はスタメン表に名を連ねるつもり。初戦の舞台は地方球場となる北九州。16日は雨が降り続いた。患部の状態と、土の内野グラウンドの状態も考慮しながら、最終判断を下すことになりそうだ。

 4番が強行出場すれば、野手として4試合連続本塁打中の大谷と、「平成のON」のラインアップを組むことができる。15日に投手として4敗目を喫した大谷だが、今度は野手として自己新の5試合連発が期待される。「しっかりと、いいスイングを打席の中で増やせればいいです」と、自然体。中田は「投手に、たくさん援護できたら」と、意気込む。第1戦の相手先発は、デビューから14連勝で日本記録を樹立したバンデンハーク。難敵攻略へ、両雄が並び立って記録更新を止める。【木下大輔】