先制打を放った阪神原口文仁捕手(24)は、プロ初の猛打賞で2打点と奮闘した。

 16試合連続スタメンの原口もプロ初の猛打賞と躍動した。5番に座ると、初回の2死一、三塁の場面で広島中村恭のスライダーを強振。「最後は少し浮いたボールを打ち返すことが出来た。詰まらされたけど、その分いいところに落ちてくれた」と、左翼前に落ちる先制タイムリーを放った。4回にも変化球を振り抜き左前打を放つと、6回には2死三塁から左前適時打。3安打2打点、1四球と止まらない。

 9試合ぶりに原口をクリーンアップに据えた金本監督も「期待できるわね、いま。一番」と絶賛。「しっかり見極めができている。そんなに前に突っ込まないし、落ち着いているというか、冷静に仕留めるというか」と分析した。規定打席には達していないが打率3割8分7厘、14打点、2本塁打。原口は「チームに貢献できるように継続したい」と力を込めた。