メモリアルヒットから大逆襲-。阪神福留が今日24日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で日米通算2000安打を決める意気込みだ。残り2本に迫る節目の記録。23日は甲子園でフリー打撃などで調整し「チームが勝つのが一番だけど、打てればいいです」と言葉に力を込めた。

 好調を維持してリーグ戦再開に臨む。交流戦ラストゲームだった20日のオリックス戦(甲子園)は大台まで4本に迫るなか、いきなり2安打。あとの2打席は敬遠、四球のため、本拠地での達成こそならなかったが、両親らが観戦するなかで気迫十分の内容だった。

 偉業達成を後押しする好材料もある。今日24日に対戦するジョンソンは昨季5戦で3敗、防御率1・08に抑えられた難敵だが、福留は13打数5安打、打率3割8分5厘と打ち込む。今季初対戦を控え、猛打賞で決めたいかと問われ「まあ、頑張ります」と柔らかい表情を見せた。

 金本監督もリーグ戦再開後のキーマンとして「3人プラス(西岡)剛。この4人が中心になって、やってくれないとね」と話している。福留も「流れを変えて一からやっていきたい」。鳥谷やゴメスが本調子ではない状況で、ベテランのバットで上位進出の機運を高めたい。【酒井俊作】