ヤクルト石川雅規投手(46)が現役引退することが1日、分かった。近日中に発表され、会見が行われる。
ルーキーイヤーの02年から昨季まで、プロ野球記録の24年連続勝利を挙げた。今季は8月27日巨人戦(神宮)で初登板も、左肩痛で降板し、1/3回5安打6失点。四半世紀にわたって球界を盛り上げた現役最年長左腕が、ユニホームを脱ぐ決断をした。
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7月のはじめ、入道雲が映える青空を背に、ヤクルト石川は埼玉・戸田にいた。小川とのキャッチボールは、1球ごとに声をかけるから、見ているだけでも楽しい。「今のカーブ良かったね。使えるんじゃない?」「ナイスボール!」。とにかく明るい。
まだ1軍での登板はなかった。キャッチボールしか見られなかったが、良いときのキレは戻ってなかった。「男にも更年期ってあるんですよ」。数年前から、朝起きたら指の関節がこわばってしまったり、体の不調は少なからずあった。対戦相手以外のものと闘う日々。それでも「毎日、楽しいですよ。今はやれることをやるだけ。その後のことはそのときに考えます」。わずかにしかめっ面になったのは日差しがまぶしかったからで、声のトーンも力強さも、前に進む意欲以外、感じさせなかった。
今季初登板だった8月27日の巨人戦は、1死しか奪えずに6失点。しかも肩痛で降板するというショッキングな形になった。それでも、ふさぎ込むような姿は周囲に見せなかったと聞く。ふと、どうしてそんなに明るいのか?と聞いたことを思い出した。「人生楽しいですから」。きっと今の状況も人生のイベントの1つとして、楽しんでしまっているに違いない。【03~04年ヤクルト担当=竹内智信】



