中日谷繁元信監督(45)が27日、4連敗中のチームにテコ入れを図った。今日28日からの巨人戦(東京ドーム)に備え、神宮軟式野球場でチーム練習。森野、藤井のベテラン勢を2軍から合流させ、投手陣や主力とも進んで対話。あの手この手で苦境を脱しようとしている。

 厳しい日差しに照らされた芝の上で、ボスは率先して動いた。キャッチボールが始まると捕手ミットを手にして不振が続く若松の相手を務めた。投手の相手は異例。「(まだ)キャッチボールできるかなあと思って」とはぐらかしつつ「練習日にしかできないこともあるからね。若松に限らず。ゲームの日にはできないから」と修正点の確認を一緒に行った。

 大島とは座り込んでじっくり約10分会話。大島が打撃フォームを見せる場面もあった。また約1カ月ぶりに合流した森野とも話した。森野は「ここ一番で代打が打てば点になる。そこで1本出せるように」と自ら当面の役割を口にした。

 藤井も合流した。2軍調整で本来の姿を取り戻してきたベテラン2人に「何かいいきっかけになれば」と指揮官は打線の起爆剤として期待する。ヤクルトに悪夢の3連敗を食らって最下位と1ゲーム差。指をくわえていては落ちていくだけ。そんな危機感がにじんだ。【柏原誠】