日本野球機構(NPB)と12球団によるプロ野球実行委員会が4日、都内で開かれ、2020年東京五輪の大会期間中に公式戦を中断する方針を固めた。中断期間は、野球・ソフトボールの開催期間だけではなく、7月24~8月9日までの東京五輪開催中、すべての期間になる見通し。NPB・井原事務局長は「常識的にはそういうことになると思います。それも含めて、最終的にはオーナー会議で結論を出してもらいます」と説明した。五輪中の大規模なペナントレース中断は初めてで、11日のオーナー会議で正式決定される見通しだ。

 東京五輪では追加種目で野球・ソフトボールの実施が有力視される。8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会での採決を前にシーズン中断の方針を打ち出すことで、野球界としての五輪への協力姿勢をアピールする形となった。熊崎勝彦コミッショナーは「五輪期間中に全面的な協力を行うのは一貫した姿勢。公式戦は休止する方向でまとまった」と話した。

 NPBと各球団は、20年シーズンは、開幕日を前倒しすることや、クライマックスシリーズと日本シリーズの間隔を詰めるなどの対応策を検討している。