阪神先発ランディ・メッセンジャー投手(35)が攻守で大活躍し、今季11勝目を挙げた。序盤から中盤にかけて、再三、得点圏への走者を許すが、要所で踏ん張った。150キロ超の速球や落差の鋭いフォークなどを駆使して、DeNA打線を寄せつけない。5回1死三塁。石川を外角低めへ完璧に制球したフォークで空振り三振に仕留めると、ロペスには151キロ直球で右飛に抑え、ピンチ脱出。剛柔を使い分けた投球術が光った。

 メッセンジャーは「狙ったところに行かなかったフォークは1球くらい。カーブも良かったね」と納得顔だ。6回1失点は盤石の内容だった。

 この日は打撃でも来日初の3安打をマーク。いずれも得点に絡む好打だった。「高校のときに(3安打は)あったかな。もう、こんなことはないだろう」と照れ笑いする。長男ローム君の5歳のバースデーでもあり「ウイニングボールは、いいプレゼントになるね」と話した。