中日は吉見一起投手(31)の独り舞台で1-0勝ちを収めた。

 投げては8回無失点。7回2死二塁からは、投げ合いを続けてきたメッセンジャーから決勝の適時中前打。今季3試合で防御率9・42とやられっぱなしだった阪神にリベンジした。6勝目の右腕は「これまで3試合すべてKOされていた。やり返すつもりでやっていた。ロースコアの方が集中が切れず投げられるのでよかった」とお立ち台でファンを喜ばせた。

 チーム3連勝は5月上旬以来。谷繁元信監督(45)の事実上解任など激動だった8月を、いい形で締めた。森繁和監督代行(61)は「5月以来! そういうこともあっていいんじゃないですか。夏休みのいい思い出にね。最後の絵日記に少しでも書いてくれたらいいですよ。吉見がまさか打ってくれるとは。打たれた方もショックでしょう」とご機嫌だった。