西武の次期監督候補に、OBの辻発彦氏(57)が浮上していることが21日、明らかになった。辻氏は西武の黄金時代を支える二塁手として活躍し、引退後はヤクルト、横浜(現DeNA)でコーチを歴任し、現在は中日の作戦兼守備コーチを務めている。

 西武はこの日のオリックス戦に敗れ、3年連続のBクラスが確定した。チームを立て直す指揮官として、辻氏の手腕に期待を寄せる。シーズン終了後に就任を要請することになりそうだ。

 ◆辻発彦(つじ・はつひこ)1958年(昭33)10月24日生まれ、佐賀県出身。佐賀東から日本通運を経て83年ドラフト2位で西武入団し、二塁手として活躍した。87年の日本シリーズでは中前打で巨人クロマティが山なりの返球をすると、一塁から長駆ホームインする日本シリーズ史上に残る好走塁を披露した。96年にヤクルトへ移籍。通算成績は1562試合に出場し打率2割8分2厘、56本塁打、510打点。99年に現役引退後はヤクルト、横浜、中日でコーチ。06年WBCでは日本代表の内野守備走塁コーチを務めた。右投げ右打ち。182センチ、78キロ。