巨人が2試合連続の延長サヨナラ勝利で2位を確定させた。2-2の延長12回2死満塁、小林誠がプロ入り初のサヨナラ適時打。3位DeNAが敗れ、3試合を残してCSの本拠地開催権を獲得した。高橋監督は「優勝は達成できなくて、次の目標として2位で終えるというのはクリアできた」と一息ついた。

 勝ちにこだわった。4年連続の2ケタ勝利が懸かる先発菅野に、5回裏に代打を送った。まだ94球で勝利投手の権利は持っていなかったが「点を取らないと勝てないので」と情を排除し、攻めに転じた。2番手には先発の一角を担ってきた大竹寛を8年ぶりに中継ぎで起用。試合途中でDeNAがリードを許す途中経過を知ったが「引き分けるより勝った方がいい」。16安打を放ちながら15残塁3得点ともどかしい展開の中、12回2死一塁では右中間の打球を立岡-寺内-小林誠で好連係を見せ、本塁を狙った一塁走者福田をタッチアウト。必死で試合の流れをつくり、今季最長タイの4時間38分の熱戦を制した。

 次なる目標は2位からの下克上になる。高橋監督は「試合はあるのできっちりした試合をしなくちゃいけない」と、表情を引き締めた。【浜本卓也】