オリックスが11月の高知秋季キャンプで外国人選手の「大量テスト」を実施することが11日、分かった。BCリーグ新潟のダリル・ジョージ内野手(23)ほか3投手。投手の中にはメジャー経験者も含まれているようだ。過去にカラバイヨらキャンプでのテスト参加はあるが、1度に4人は異例と言える。右打ちのジョージはオーストラリア出身。米マイナー経験がある。今年のBCリーグ63試合に出場して打率3割2分9厘、9本塁打と活躍した。同リーグ2位の57打点を挙げており、勝負強い打撃が持ち味だ。守備でも三遊間をこなせる。今回のテスト生の採用人数は未定で、球団はこの4人以外にも幅広く獲得調査を進めている。

 今季は投打7人もの外国人を抱えながら、おおむね不振。4年ぶり最下位というチーム成績に直結した。ディクソンは来季残留が決まっており、モレルも残留の方針。ブランコ、ボグセビック、コーディエ、ミッシュ、クラークは退団が決定的となっている。

 オリックスの現有戦力を考慮すれば、来季浮上には助っ人の活躍が必須。球団は新外国人の選定に慎重を期すとみられる。今回の4人のテストからは、より多くの“品定め”をして、失敗のリスクを減らしたい方針がうかがえる。