西武辻発彦新監督(57)が動きだした。フェニックス・リーグ阪神戦後、ロングティーを行う5年目の永江に歩み寄り、約40分間の打撃指導。身ぶり手ぶりを交えてアドバイスを送った。

 永江は守備の評価は高い一方で今季、1割6分2厘だった打撃力の向上が遊撃のレギュラー奪取へ最大の課題。

 指揮官は「フリー打撃では、そこそこの当たりをしてるのに、試合で何で打てないか。強いライナーを打って、とにかく塁に出るのが、あいつの仕事。(犠打、進塁打など)細かいこともやれれば2割5分でもいい。もう5年目。本人がどういう打者になるか、どこを目指していくか、意識してやらないと」と指摘した。さらに「すぐに結果は出ないが、本気で取り組むこと。根気強くやらないと」と、意識の向上も求めた。

 試合前の練習中には、外崎、山田の2年目コンビも指導。遊撃は近年、固定できていないポジションだけに、「センターラインは固定していきたい」と力を込めた。