日本ハムがサヨナラ勝利で今シリーズ初勝利を挙げ、通算1勝2敗とした。延長10回、大谷翔平投手(22)が2死二塁で右前打を放ち決めた。

 広島は今季限りで引退を表明している黒田博樹投手(41)が先発。場合によっては現役最後となるマウンドで、持ち前の粘投を見せた。

 日本ハムは初回、大谷の二塁打などでチャンスをつくり、4番中田翔内野手(27)の内野ゴロの間に1点を先制。広島は直後の2回にエルドレッドの3試合連発となる2ランで逆転した。

 2回以降は黒田が立ち直り、0を並べた。しかし好投が続いていた6回、2死を取ったところで負傷降板した。日本ハムは1点を追う8回、広島4番手のジャクソンを攻めた。2死二塁から大谷が歩かされ、4番中田と勝負。中田が左翼への逆転タイムリーを放って意地を見せた。しかし9回、日本ハム抑えの谷元から安部が同点タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻して延長戦にもつれ込んだ。