熱戦が続く日本シリーズ。日本ハム栗山英樹監督(55)の「名ぜりふ、口癖」を取り上げます。

 日本ハム栗山監督が好むフレーズの1つに「野球の神様」がある。今季も試合前後の記者囲みを中心に、何度も登場した。最近では25日の日本シリーズ第3戦の試合前。広島の先発は今季限りで現役引退する黒田だった。最後の対戦相手となることについて「そういうチャンスを野球の神様がくれた」と表現した。

 野球を愛し、野球に生かされていると実感するからこそ、全ての物事が野球に直結する。「野球の神様」は、栗山監督の思考の根幹にいる。何度も口に出して言うのは、自らにも問いかけ直しているからだ。前出のコメントには続きがある。「そこで何を見せてくれるんですか? と聞かれている気がする」。結果は5回2/3まで4安打1得点。何を得て、どう次へ生かすのか。大舞台で得たかけがえのない財産。これは「野球の神様」からのプレゼントだったに違いない。