巨人からドラフト7位指名された台湾人の2メートル右腕・廖任磊(リャオ・レンレイ、23)が3日、羽田空港着の航空機で来日した。

 頭が1つも2つも抜けた大きなアスリートは、空港利用者たちを驚かせ、カメラのシャッターを押させるだけのオーラを発した。4年ぶりの日本に「緊張してます」と流ちょうな日本語で、顔をこわばらせた。マウンドでは、201センチ、体重125キロの体から最速152キロを投じる規格外のスケールを買われての指名。「決まった瞬間はうれしかったけど、これから頑張っていきたい」と話した。

 岡山共生高を卒業後、渡米しパイレーツのルーキーリーグでプレー。台湾・開南大を今年6月に卒業した。高校時代から好物は「焼き肉」。タン、カルビ、ハラミ…いろんな部位はあるが「高校生にそんなこだわりはない」と、やはり質より量で、たいらげる?

 尊敬する人には真っ先に広島の「黒田博樹さん」を挙げた。「アメリカにいっても、広島のときもすごかったから」。それでも「巨人は簡単に言うと日本のプロ野球の名門。緊張ですね。入って早く慣れるようにしたい」と、最後まで緊張の糸がほぐれることはなかった。