巨人村田修一が来シーズン「203安打」を目指す。21日、神奈川県庁を訪問。黒岩知事から08年から続けてきた小児医療への支援活動「ささえるん打基金」への感謝状を贈られた。「感動しました。できるだけ長く続けることが僕の使命」と決意を新たにした。

 長男閏哉君(10)が早産のためNICU(新生児集中治療室)で治療を受けたのを機に、「神奈川県立こども医療センター」に近年は1安打につき1万円の寄付を行ってきた。今年はシーズン160安打にCSの5安打を加えた165万円で、9年間の総額は797万5000円。あと203安打で寄付金1000万円に到達する。自身最多安打は13年の175本(シーズンは164本)。来季での達成は厳しすぎる数字だが「頑張ります」と「男・村田」らしく受け止めた。

 来季も「1発」の欲求は捨てる。「40本打ちたいと振り回しても仕方ない。センターから右方向を意識してヒットを1本でも多く重ねていく。やめるまで、これでいきます」。今季3割2厘25発を決めたスタイルを貫く。新加入の元楽天ケーシー・マギー内野手(34=タイガース)らとの競争に向け、自宅ではサラダと炭酸水「ペリエ」で空腹を満たしてオフの体重増を防ぐ。「(小児医療には)息子を助けてもらったのでお金では計り知れないぐらい感謝している。少しでも多く貢献したい」と安打量産を誓った。【浜本卓也】