仙台6大学野球の昨秋王者・仙台大が10日、チーム初の2季連続優勝に向けて新年のスタートを切った。昨年末から約1カ月ぶりの全体練習再開。午後4時30分からの練習にはAチーム(トップチーム)の約30人が参加。降雨の中、予定していた約1時間30分の「新春マラソン」を変更し、室内練習場で汗を流した。

 昨秋、通算120本のリーグ記録を樹立した松本桃太郎ら主力4年生6人が抜ける中、白川拓海(3年=霞ケ浦)が新主将に選ばれた。昨秋ベストナイン外野手の同主将は「4年生が抜けた分、誰が出てもおかしくない状況。不安もありますが、今後のチームのプラスにしたい」とチーム内競争を誓った。

 投手陣は、昨秋までリーグ通算12勝の最速143キロ右腕エース岩佐政也(3年=柴田)と昨秋4勝を挙げて優秀新人賞を獲得した稲毛田渉(1年=帝京)が健在だ。岩佐は2日、同大OBで帰省中だったDeNA熊原健人(23)とキャッチボールして意識を高めた。昨秋、富士大との東北代表決定戦で敗れ、秋の神宮出場を逃した岩佐は「最高学年のラストシーズンなので誰にも負けたくない」と力を込めた。所用の森本吉謙監督(42)に代わって指揮した同大OB田上紳二郎コーチ(29)は「横一線。新しい選手が出てくるのが楽しみ」と期待した。【佐々木雄高】